シンガポールでは、2017年からシンガポール銀行協会が主導して「Pay Now」というサービスを展開しており、既に誰もが使うレベルまで個人間送金が普及しています。
今回はその「Pay Now」に関して詳しく解説します。
日本ではキャッシュレスの還元等の施策の影響もあり、PayPayをはじめとする電子決裁サービスが普及してきており、それらに個人間送金のサービスもついていますが、正直まだそれほど利用されていないというのが実情ではないかと思います。
Pay Nowに関して
「Pay Now」とは
「PayNow」とはシンガポール銀行協会(The Association of Banks in Singapore:ABS)が2017年7月から展開している、携帯電話を活用したPeer to Peerの送金サービスです。2018年8月からは、法人向けの「PayNow Corporate」を開始しています。
「PayNow」利用者はシンガポールの銀行間で送金・受け取りが可能で、無料で24時間365日利用可能です。
参加銀行
参加銀行は2020年6月時点で下記の9行です。シンガポール在住の日本人が利用する銀行はほぼカバーしているといってもいいでしょう。
- Bank of China
- Citibank Singapore Limited
- DBS Bank/POSB
- HSBC
- Industrial and Commercial Bank of China Limited
- Maybank
- OCBC Bank
- Standard Chartered Bank
- UOB
どのくらい普及しているのか
シンガポールで飲み会に参加したり、自身でBBQを主催したりしていましたが、ほぼ全ての支払いと集金はPayNowを通して実施しています。
仮に利用していないとしても、参加銀行の口座を持っていれば誰でも利用できるので初めて利用するにあたってもハードルは非常に低くなっています。
以前は各銀行でそれぞれの送金方法があったのですが(DBS銀行だとPay Lah!)、利便性の面でもPay Nowの方が優れているので、基本的にはPay Now一択ですね。
お店の支払いでもPay Nowが利用できるところもあります。
Pay Nowの使い方
今回はDBSの場合を参考に解説します。
銀行アプリを開いて「Pay Now」を選択
まずアプリを開くと真ん中Pay Nowの選択肢があるのでクリックします。
ちなみにDBSの場合のアプリはこちらです。
オンラインバンクのアプリで対応できます。
iOS
Android
送金先の情報を入力
続いて送金したい相手の情報を入力します。
個人間送金の場合は基本的には電話番号、お店での支払い時にはUEN(Unique Entity Number)を利用します。
送金先を確認して金額を入力
上部に送金元と送金先の情報が表示されます。
ここには送金相手の名前も表示されるので、入力した情報があっているかを確認します。
そして送金したい金額を入力して(ここでは10SGDと入力)、「Next」を押します。
送金完了
送金結果が表示されるので、以上で送金完了です。
送金結果は自身と相手にSMSで通知されます。
以上、非常に簡単に送金が完了します!
まとめ
以上、シンガポールの個人間送金「Pay Now」についてでした。
日本でも個人間送金がもっと身近になればと思います。
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