【シンガポール高配当銘柄】シンガポールテレコム Singtel(Z74.SI)分析

2019年度の最終決算の情報反映してを更新しました。

基礎情報

シンガポールテレコム(Singapore Telecommunications Limited; Singtel)は、シンガポールを本拠とする、アジア最大級の通信会社で、顧客数は5億人を誇っています。日本のNTTに値する通信会社というとわかりやすいのではないでしょうか。NTT同様、シンガポールの政府系のファンドであるテマセック・ホールディングスが主要な株主となっており、業績等も非常に安定した高配当株となっています。

上場市場SGX: Z74
設立1879
本拠所在地Singapore
主要株主Temasek Holdings Pte Ltd
Websitehttps://www.singtel.com/

事業概要

主に3つの事業セグメントを通じて事業を展開しています。

【消費者セグメント】
消費者向けビジネス全般です。シンガポールとオーストラリア、およびタイのAdvanced Info Service Public Company Limited(AIS)、インド、アフリカ、南アジアのBharti Airtel Limited(Airtel)、フィリピンのGlobe Telecom、Inc.(Globe)、インドネシアのPT Telekomunikasi Selular(Telkomsel)などの投資で構成されています。

【グループエンタープライズセグメント】
法人向け事業全般です。シンガポール、オーストラリア、米国、ヨーロッパ、および地域のビジネスグループで構成され、エンタープライズ市場に焦点を当てています。

【グループデジタルライフセグメント】
隣接する事業に参入することにより、事業会社のインターネットテクノロジーと資産の使用に重点を置く。

また、下記が主なモバイル事業の投資先です。

会社名CountryStake国内順位2019シェア2016シェア
Advanced Info ServiceThailand23%No. 145%47%
Bharti AirtelIndia40%No. 328%24%
Globe TelecomPhilippines47%No. 157%46%
OptusAustralia100%No. 2(no data)30%
TelkomselIndonesia35%No. 151%30%

Bharti Airtelは、アフリカにも事業を展開しているので、東南アジアをはじめ、オーストラリアからアフリカまで幅広く事業を展開しています。

https://www.singtel.com/content/dam/singtel/investorRelations/factsheetsAndPresentation/2019/Q3FY20_Factsheet_Final.pdf

業績

総収入は大きな変化なく安定していますが、コロナの影響で全体的に収益が落ちてしまったのと、インドのBharti Airtelで引当金を計上したため、結果として減収減益となっています。このままいくと、COVIDの影響を加味しても今年度の業績見通しもよくはないかもしれません。

配当および配当性向

最終配当は、SGD0.0545。中間配当は、SGD0.068で合計SGD0.1225となります。
現在まで配当を維持して来ましたが、今回は減配となってしまいました。

コロナにより先行きが見通せないことと、5G関連の投資費がかかることから今回の結果となったようです。

今後の見通し

現在もSingtel株は保有していますが、今後も保有し続けていきたいと思います。

短期的にはコロナの影響や、5G関連投資で業績がすぐに上向くことはないかもしれませんが、中長期的に5Gが普及期に入った頃には必ず株価も回復してくるものと見ています。

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